みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。
こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!
今回のテーマは、コミュニティ発展の5段階から見るノンプロ研の現在地です。
なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!
では、よろしくお願いいたします!
執筆している本が最終パートに入りました
ようやく今執筆している「デジタルリスキリング入門(仮)」の執筆も佳境で、最後のパートに入りました。
あいかわらず苦しみながら書いているんですけれども、もう少しというところです。
あと5-8を書いて、まえがきとあとがきと、校正をして、PRをしてというかんじです。
1月からずっと執筆に入って、すべてその他の仕事も受けずに、僕が主宰している学習コミュニティ「ノンプロ研」の仕事に関してもメンバーの皆さんに丸投げ、もといおまかせをしています。
いくつか僕がしなければならない仕掛りの仕事も、先送りにさせてもらったりして、皆さんの協力を得てなんとかまわっているというところです。
ようやく執筆がちょっと落ち着いてきて、区切りがよいところなので、これまでのコミュニティについて振り返ってみようと思っています。
実践コミュニティ「ノンプロ研」の現在地
エティエンヌ・ウェンガーさんが書いている「コミュニティ・オブ・プラクティス」という書籍があります。
コミュニティ・オブ・プラクティス、日本語では実践コミュニティといいます。
あるテーマに関する関心や問題、熱意などを共有し、その分野の知識や技能を、持続的な相互交流を通じて深めていく人々の集団を、つまり、あるテーマについて学ぶコミュニティを実践コミュニティといいます。
ノンプロ研はまさに実践コミュニティです。
こちらの書籍には実践コミュニティとは何かとか、上手くいく方法は何かとか、それを上手く活用するにはどうしたらいいかということが書かれています。
こちらの書籍によると、コミュニティというのは生き物のように常に変化をし続けるということで、そのうえで、その発展の段階は5段階に分けられると書いています。
ノンプロ研が今どのあたりにいるかを照らし合わせて考えてみようと思います。
潜在
1段階目は「潜在」です。
始まる前の2017年10月、ブログ「いつも隣にITのお仕事」のフォロワーさんやSNSで潜在的な仲間がいて、Googleフォームで予約してもらっていました。
結託
2段階目は「結託」です。
正式に立ち上げて、2017年12月に12名の方に入会していただいてスタートしました。
成熟
3段階目は「成熟」です。
コミュニティが拡大する段階です。立ち上げから2022年3月くらいまでだいたい4年ちょっとです。
この間、順調にメンバーも増えてありがたいことなんですけれど、一方でメンバーが増えるとコミュニティが本来何を目指すべきかというところを明確にしたりとか、皆さんがどういうふうに行動を取ったらいいかとか、わかりやすいようにどんどん仕組みを整えていく段階です。
具体的なところでいうと、ノンプロ研の講座を作りましたというところとか、イベントを皆さんが作れるようにフロー化してマニュアルを整備したところとかです。
あとは、オフラインからオンラインへの移行もこの時期です。
こういった活動の下地をつくり、僕の手を離れて自走するコミュニティにしていく段階です。
維持・向上
4段階目が「維持・向上」です。
これは2022年3月くらいからと考えています。わかりやすくいうと、メンバーが増えるのがストップしたなという頃です。この頃から今までだいたい180人から200人くらいをいったりきたりしているところで、規模感としては維持という段階です。
3段階目から新たなチャレンジをいくつかしています。たとえば、ライティング講座を作ってそれと共に技術同人誌制作プロジェクトを立ち上げて技術書典に参加できるようにしたりしています。
さらに、インストラクション講座を作って、皆さん自身が講座を開発できるようにしました。
中小企業向けに越境学習支援プロジェクトを立ち上げました。
そういった事例を発信しようということで広報活動を開始しました。
変容
5段階目は「変容」です。
いろいろな理由からコミュニティのあり方が変わるというところを表現しています。
変容のパターンとして以下のようなものが紹介されています。
- 衰弱 : このまま活力を失って弱っていく
- 社交クラブ化 : 本来の目的を忘れて仲良しグループ化していく
- 分裂や合併
つまり、コミュニティの活動が変わっていくとか弱っていくということを変容と表現しています。
ノンプロ研は4段階目の「維持・向上」をキープ
ノンプロ研としては、ありがたいことに4段階目の「維持・向上」をキープするかどうかというところにいます。
ただ、今後何かのきっかけで変容という段階に入る可能性もあるかなと思います。
収益的にはもう少し
これからノンプロ研がどうしたらいいかということなんですけど、正直なところでいうと、
収益的にはもうちょっと規模が拡大してもらえるとありがたいところはあります。
発信をブログからVoicyに切り替えた影響はちょっとある気がします。
ブログに関しては一時期100万PVを超えていて、そこからのノンプロ研への流入がけっこうあったという印象です。
それが今は30万PVあたりまで落ちているので、トラフィックとしては失ってしまっているというのはあります。
ブログによる流入はもう求めない
ただ、ブログのPVの維持に僕はエネルギーをかけたいかというと、あんまりやる気がおきないんです。
やることといったら過去人気のあった初心者向け記事のリライトだったり、今でいうとChatGPTとか、新しい技術の初心者向けの記事を書いていけば、おそらくPVとしては獲得できるだろうと思います。
それ自体に意義はないとは思わないんですけれども、それが「日本の『働く』の価値を上げる」の近道なのかというと、そうではない気がします。
それよりもブログの活動でトラフィックを増やしても『働く』の価値を上げられていないという反省から、プル型のアプローチではなくて、プッシュ型のアプローチをすべきだと方針を変えたのが昨年のことなので、そこに戻る気はしません。
Voicyもフォロワーが増えているし、メディアの掲載もちらほらしてもらっているので、まだ辛抱の時期かなと思います。
大きなチャンスが夏に揃っている
そして、大きなチャンスはこの夏に揃っていて、そこでどれだけ花開くかというところが直近の勝負です。
- デジタルリスキリング入門の出版
- 東京工芸大学大学院の非常勤講師
- NewsPicksプロピッカー
ここでリスキリングの専門家として、どこまで発信力を増やせるかは、けっこう勝負なんじゃないかなと思っています。
これに合わせて、書籍PR全国ツアーも仕掛けています。
なので、この勝負ポイントの成果がでるかということと、その成果がコミュニティにどのような波及をもたらすかが見どころだと思います。
いずれにしても、今の規模感と、お金のリソースのかけ方だと、収益的に維持ができないと思っています。
いずれかのタイミングを見て、規模を上げるか、別の収益源を創出するか、コストを抑えるかをしないといけないところではあります。
もう少し全体感のある盛り上がりを創出したい
もうひとつ、コミュニティの雰囲気として、全体として同じ方向を向くみたいなのは、昨年の5周年サプライズとか、年末のBT大会以降はあまり感じられていない印象です。
Pythonとか、ブートキャンプとか、輪読会とか、大阪チームとか、盛り上がりがコミュニティとしては分散化している印象があります。
これ自体、いいことかもしれないし、何か手を打たなくてはいけないというわけではないとは思いますが、なんとなく全体としての盛り上がりを創出したいという気はしています。
夏には合宿とか、ツアーがありますが、もうちょっと大掛かりでない定期的なリズムでやりたいと思います。
本来、定例会がその役割を果たすのですけど、そこまでメンバーへの求心力のある企画を打ち出せていないというところは課題としてあると思います。
このあたりは、僕が今コミュニティにリソースをかけられていないというのがあるので、執筆が落ち着いた夏以降を見据えて、アイデアを出してみたいところです。
今後のノンプロ研をぜひ楽しみにしてください。
まとめ
ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「コミュニティ発展の5段階から見るノンプロ研の現在地」をお届けしました。
せっかくのGWにこんなゴリっとした内容で申し訳ないのですが、僕としては振り返って整理ができましたし、コミュニティとしては皆さんに知っておいてほしいということもありますので、ぜひお付き合いいただければと思います。
タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。
チャンネルのフォロー、コメント、SNSでのシェアなどなど、楽しみにお待ちしております。
では、また。