みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。
こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!
今回のテーマは、プログラミングで登り詰めたポジションを捨てましたです。
なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!
では、よろしくお願いいたします!
身軽になろう
今日はハッシュタグ企画#身軽になろう について話をします。
身軽になろうってシンプルに考えると、体重のことが言えるかなあと思います。
僕は昨年4月に福岡県糸島市に移住してきたわけなんですが、糸島の飯がうますぎて体重が徐々に増えてきてしまっているんです。
対策としてルームランナーを買って、週に3、4回くらい走っているのですが、なかなか体重が減らないんです。
12月には忘年会シーズンだったのもあるし、糸島のおいしいものは我慢したくないし、困るなあと思っています。
学びに対して身軽になる~アンラーニング
それはいいとして、今日話しをしたいのは、別の身軽についてです。学びに関して身軽になるということです。
今、リスキリングが非常に盛り上がっているんですが、それと並んでよく出てくるようになったキーワードとして、アンラーニングという言葉があります。
アンラーニングは北海道大学松尾先生の定義によると「個人が自分の知識やスキルを意図的に棄却しながら、新しい知識・スキルを取り入れるプロセス」のことをいいます。
今は本当に変化の激しい時代になりましたので、従来のやり方やルーティーンに縛られずに、新たに必要なものを取り入れていく必要があります。
わかりやすい例でいえば、昔は紙の資料を見ながら電卓で計算していたものを、Excelスキルを身に着けてそれでやりましょうというようなことです。
棄却するというと捨ててしまうというニュアンスがありますが、松尾先生曰く「捨てるといっても、昔の記憶を忘れてしまうことではありません。意図的なプロセスによって、単に使用停止にするだけのこと。必要があればまた取り出して使いましょう」とのことです。
僕のアンラーニング
僕の話なのですが、昨年はこのアンラーニングを盛大にやってきたんです。
僕は、2015年に起業してからVBA・Google Apps Script・Pythonといった、ノンプログラマー向けのプログラミングについて僕自身も学び、ブログで発信したり、講座をつくって教えたり、ということをしてきました。
書籍についても各言語で1、2冊ずつ上梓していて、それなりに自分の持っている技術に信頼いただけるようなポジションには登りつめたといっていいんじゃないかと思います。
おそらく一般的にはそのまま学習と活動を続けて、それらノンプログラマー向けのプログラミング技術でいうと「このひと」みたいなポジションをより確固たるものにしておくというが定石なのだと思います。
それが一昨年の後半、Pythonプログラミング完全入門を上梓したあとくらいから、ほとんどプログラミングに触れていない状態なんです。
たまに単発で研修を請け負ったり、講座を担当したりはあるのですが、都度「思い出す」という作業が入るようになっています。
松尾先生の「必要があればまた取り出して使う」というニュアンスの通りです。
日本の働くの価値を上げるために僕が学ぶべきこと
なぜプログラミングにふれるのを辞めたかというと、僕の場合は世の中に変化があったからとか、そういう理由ではないんです。
「日本の働くの価値を上げる」ことを目指すと考えたときに、これ以上僕自身がプログラミング技術を上げ続けても、あまりその目的へのインパクトは与えられなくなったなと感じたんです。
もちろんノンプログラマーのみなさんが、プログラミング学習について挫折しづらくなっったり、効率よく学習できるようになるという意味では、これまでの活動はわりと貢献できてきたのではないかと思います。
ただ、ノンプログラマーのみなさんの技術をどんどん上げれば「日本の働くの価値を上げる」となるかというと、そうではないことに気づいたんです。
なぜなら、組織とか社会のほうも変わっていかないといけないからなんです。彼らのスキルをちゃんと評価して活躍の場を与えていかないと、せっかく身につけたスキルがもったいない状態になってしまうと気づいたんです。
むしろ社会の変え方、組織の変え方、そっちを学んで、そこにリソースを割いていかないと僕の目的は達成できないと思っています。
なので、未来を実装するとか、学習する組織、インストラクショナルデザイン、実践コミュニティ、越境学習、DX、音声配信とか、そういったことが学習対象にスイッチしていて、僕の学習の中心になりました。
信頼する皆さんに託して、僕が目指すもの
ただ、プログラミングに関して言うと技術を高めるということを一切止めてしまったので、たとえばノンプロ研の中でも、各言語について僕よりできる人がどんどんでてきちゃうという状態になりました。
周りが進歩している中で僕だけが止まっているというのは相対的に後退するのです。
昨年の最初ぐらいまでは、正直居心地が悪い感じはありました。
僕のポジションがどんどんなくなっちゃう、バイバイみたいな寂しい気持ちがあったんです。
コミュニティの中である分野でみんなが盛り上がっていても、そこにはお役に立てなくてごめんね、みたいな気持ちがありました。
でも、今では全然そういう気持ちはなくなっていて、むしろ、信頼する皆さんにどうかお願いしますという形で託すというような、そんな気持ちになっています。
ハッシュタグ企画でいうと、棄却した代わりに結構たくさん抱えているので、全然身軽にはなっていないですね。
とはいえ、このように思い切ってポジションを明け渡すみたいなことをしたのは、自分としてはよくやったなと思うし、むしろ清々しい気持ちでもあります。
この気持のまま、「日本の働くの価値を上げる」に、元気よく邁進していきたいと思います。
まとめ
ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「プログラミングで登り詰めたポジションを捨てました」をお届けしました。
タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。
チャンネルのフォロー、コメント、SNSでのシェアなどなど、楽しみにお待ちしております。
では、また。