みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。
こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!
今回のテーマは、質疑応答の時間を盛り上げるためのあの手この手の方法です。
なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!
では、よろしくお願いいたします!
質疑応答を盛り上げるためには~参加者目線と主催者目線
先日、質疑応答に関する内容で#262 質疑応答で100点のいい質問をするためのコツをお送りしました。
こちらの回では、参加者の立場として質疑応答ではとにかく質問を積極的にしていきましよう、そのためにはこんなコツがありますよという内容でした。
今回は講師とか場を設けている運営の立場として、どうすれば質疑応答の時間が盛り上がるかという話しをしていこうと思います。
262回の放送でいただいた矢板さんからこんなのコメントが元になっています。
質問に関する放送が大好きで、早速職場のグループラインで共有しました。質問すると気持ちよくなるような「質疑応答だけを体験する研修」などを開催したら、し~んとした研修が減るのでしょうか。
と、こんな内容だったんですね。
確かに質疑応答だけを体験する研修があったら結構面白いかも知れませんね。
ただ僕の意見としては、この質疑応答の研修がたとえ上手く行ったとしても、参加者が別の研修に参加したときにも質疑応答が盛り上がるとは限らないかもしれないな~と思ってます。
質疑応答の盛り上がりは環境にも左右される
なぜかというと、質疑応答が盛り上がるかどうかは参加者の質問の能力だけで決まるものではないからなんです。
つまり質疑応答のときにシーンとなってしまうかどうかには、さまざまな要因が関わってると考えられるんです。
たとえば、講師の話が大変難しすぎて何を質問していいか誰もわからないという時もあれば、一方で、参加者が全員徹夜明けで思考力がゼロだったということもあります。
それ以外にも見落とされがちなこととして、講師とか受講生とかの誰がどうこうというはなし以外にも、環境の問題もけっこうあるんじゃないかと思うんです。
質問をしないがデフォルトになっている?
たとえばデフォルト効果というものがあります。これは、人間の意思決定や選択が最初に設定されている初期値(デフォルト)に影響されてしまう心理的傾向のことをいいます。
質問がある人は手をあげてくださいとした場合、なかなか手があがらないのは予想がつきますよね。
では同じメンツ同じシチュエーションだとして、逆に質問がない人は手をあげてくださいとすると、全員が手を挙げるだろうかという話しなんです。
これ、けっこう自分が参加者だったとすると悩みますね。
僕だったらもにゃもにゃしながら手を挙げようか上げないでおこうかと迷っている間に、なんとか質問を考え出したりするのではないかと思うんです。
つまり何がいいたいかというと「質問をしない」というのが、多くの場合その場の設計としてデフォルトになっているからなんです。
多くの場合そうなので、経験とか慣習的にもデフォルトになってしまっている可能性が考えられるかなと思っています。
質問しやすい環境を整える
まずは、質疑応答で質問していくというのは心理的ハードルが高いものだということを基本的な前提とします。
その上でなるべく質問がしやすくなるように環境を整えたり、仕組みをつくったり、刺激をしたりするのがいいんじゃないかと思います。
募集時から質疑応答の大切さを刷り込む
イベントとか研修の募集時からできることもあるかなと思います。
例えば参加者の参加条件として「質疑応答があるので能動的に参加・質問してくれる人を募集します。」みたいな1文を入れておくわけです。
これで、ただ暇つぶしでくるみたいな人をなるべく減らして、質疑応答が大事だよということを刷り込んでおくわけです。
講義イベントの冒頭で「質問は正義」みたいなことを先に伝えておくというのもありかなと思います。これで何を質問しようかなと思いながら聴いてくれる人が少しでも増えてくれればラッキーです。
冒頭のアイスブレイクタイムで声を出しておく
あとは冒頭にアイスブレイク的な時間を用意して、お互いグループに分かれて自己紹介をする。そこで1回声出しをしておくみたいな感じですね。
序盤で簡単に答えられる練習を入れる
序盤のほうで、イエス・ノーや三択で答えられるような回答しやすいクローズドな質問を用意して、回答してもらう機会を何度か用意しておくというのもありかなと思います。
これで、能動的に質問に答えるとか参加するのになれておいてもらうこともできます。
質問がある前提で投げかける
いよいよ質疑応答の時間なんですが、この時はまず「質問ありますか」ではなくて「質問いかがですか」と投げかけてみるのもありかなと思います。
効果はどれだけあるかわかりませんが、質問があるかないかのクローズドな投げかけではなくて、ある前提でどんな質問があるかというようなオープンな投げかけをする方が、多少は参加者の脳みそが動くんじゃないかなと思っています。
質問が出るまで待つというのもあります。「質問が来るまで待ちますよ〜」なんて、ずっと質問が来ると信じて待つわけです。
参加者数をしぼって自分事に
全然別のアプローチになるんですが、参加者数をしぼるというのもありかなと思います。参加者が多いとどうしても、社会的怠惰と言って一人一人ががんばらなくなるということがあります。
それを人数を制限することで、ちょっとがんばらなきゃいけないなというモードにするという手です。
この理由もあって僕が運営している学習コミュニティ「ノンプロ研」で行っている講座は人数8人までと決めています。
ノンプロ研でもとりいれています
と、まあこんな感じでほんとにあの手この手でできることを積み重ねながら場づくりをしていくわけです。
研修とか講師とかを実際に担当される方は、今回の話しの一部でもとりいれていただくといいんじゃないかなと思います。
僕自身は、世の中で行われている研修とか学びの場の質疑応答が盛り上がってくれたら大変うれしいなと思っています。
ちなみに今日お話ししたような内容なんですが、ノンプロ研のイベントや講座ではこういったことが取り入れられるように設計されています。
なので一回ノンプロ研の講座とかイベントを体験していただいて、どんな仕組みになっているのか研究していただけたらいいんじゃないかなと思います。
ノンプロ研講座には、教える人のための「インストラクション講座」というのがります。
こちらは今日お話ししたようなノウハウがたっぷり学べる講座になっていますので、興味がある方はチェックしてみてください。
まとめ
ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「質疑応答の時間を盛り上げるためのあの手この手の方法」をお届けしました。
タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。
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では、また。