なぜ企業の研修はうまくいかないのか


#36なぜ企業の研修はうまくいかないのか

みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。

こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!

今回のテーマは、なぜ企業の研修はうまくいかないのかです。

#36 なぜ企業の研修はうまくいかないのか | タカハシノリアキ | プランノーツ&ノンプロ協会「『働く』の価値を上げるスキルアップラジオ」/ Voicy - 音声プラットフォーム
音声放送チャンネル「タカハシノリアキ | プランノーツ&ノンプロ協会」の「#36 なぜ企業の研修はうまくいかないのか(2022年7月13日放送)」。Voicy - 音声プラットフォーム

なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!

では、よろしくお願いいたします!

なぜ企業の研修はうまくいかないのか

多くの場合、新人研修と現場でのOJTしかやっていないことがあると思うんですけど、そもそもそれが問題かなと思っています。

中には集合研修などのOff-JTをやるところもあるんですけど、

  • 全然おもしろくなかった
  • 実務に役に立つものではなかった

などの評価が多く、それがまたイマイチな体験になってしまっているので、実施する方も・実施される方も期待値が低くてイヤイヤ取り組むということになりがちです。だからうまくいかない、成果が上がった感じがしないので次はもっとやりづらくなるという悪いスパイラルに入ってしまいがちなのが研修というものかと思います。

個人的には、そこは全然やりようがあると思うので、今日はそれについてお話したいと思います。

ポイントは、2つ

  1. 目的を定めること
  2. 学びを実践までちゃんと結びつけること

DX人材を育てるケース

まず、動画でDX人材をつくるみたいなのがありますが、これは残念ながら「知識の詰め込みで人材が育ち、DX化が進む」と勘違いしているケースかと思います。

知識は必要ですが、それだけでは全然足りなくて、DX人材として育ち、DX化を進めてもらうにはそれだけでは完全に不足しているんですね。

まず、知識とスキルに関してはデジタルの知識とスキルだけでなく、DXのXのほう、変革を起こすためのスキルも必要になります。

これはたとえば、越境学習により身につく「冒険する力」が該当しますが、多くの場合そのような発想にたどりついていないように思います。

たしかに動画なら予算が安いですし、忙しい従業員が好きな時間に進められるから負担が少ないというのはわかります。

ただ、DX人材をつくりDX化をすすめるという目的を疎かにすると、既存の事情や予算という強い圧力で人材投資計画が簡単にブレていくんですね。

さらに、デジタルスキルに加えて、イノベーション・変革を起こすためのスキル・マインドを身につける機会があったとしても、さらにそれを現場で実践できる場を整えないといけないわけなんですね。

例えばデータを活用するならデータがアクセスできるような環境を整えないといけないですし、必要なソフトウェアを現場で使えるようにするのは当然なんです。

さらに、新たな提案に対して前向きに受け止める体制が必要です。提案したらすぐ潰されるようでは実践なんてできないわけですから、まず否定をしない、そしてどうすれば実現できるか一緒に考えるという場とグランドルールを設けて、各現場の上長はもちろん、関係者と握らないといけないわけなんです。

実際に実践をするのは現場なので、現場の状況まで踏み込んで人材投資計画を立てないと効果が発揮されないのは当然のことだと思います。

コーチングを社内に導入するケース

別の例でコーチングを挙げます。

コーチングでも1on1のためにマネージャー全員に受けさせるというのを聴きます。

コーチングのスキルはピラミッドになっていて、自己基盤・コーチングマインド・信頼関係の上にスキルが乗っているという形です。

さらに、コーチングのスキルは繰り返し実践練習をしないと身につかないので、その機会を提供しないといけないんですね。

このようなすべての学びとその機会を提供するというのを実践すると、全部で何十時間もかかるので、忙しい・コストを下げたいという目的で、講義形式でスキルの項目だけを教えることになるという話になります。

これもさっきDXの例と一緒で、都合に合わせて目的を妥協しちゃった例です。

コーチングのスキルを使って1 on 1 を実践という視点では、上司と部下の信頼関係が築けていないと、そもそもコーチングは成立しないんです。

上司の評価や機嫌は、部下にとってはとても影響力があるので、それを行使しようとしなくても、全部預けて話をしようというふうには、なかなかならないというのがスタート地点なんですね。

だから、自己基盤やコーチングマインドがしっかり整っているのかというのをちゃんと評価したり、整ってなかったとしたら訓練したりする機能がその計画の中に必要ですし、部下の視点から安心して1 on 1ができる環境やしくみを整えるには?という視点で計画することが必要だったりするんですね。

今回のケースでも同じように、目的を定めること、学びを実践までちゃんと結びつけることという2つのポイントを計画時点でよく考えておくことが大事なんですね。

インストラクショナルデザインで効果的な教える場をつくる

これらの考え方は、いずれもインストラクショナルデザインという「効果的な教える場をつくる」学問の知見によるものです。

インストラクショナルデザインには、もっと多くの学びがあります。

7/21に開催された学習コミュニティ「ノンプロ研」の定例会は外部にも無料公開で、インストラクショナルデザインにより効果的な研修を行う方法についてお伝えしています。

ぜひチェックしてみてください。

まとめ

ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「なぜ企業の研修はうまくいかないのか」をお届けしました。

タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。

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では、また。

タカハシノリアキ | プランノーツ&ノンプロ協会「『働く』の価値を上げるスキルアップラジオ」/ Voicy - 音声プラットフォーム
「ITで日本の『働く』の価値を上げる」をテーマに活動しているタカハシノリアキが、プログラミング、コミュニティ、DX、学習など、みなさんの『働く』の価値を上げるヒントをお届けするチャンネルです。 #スキルアップラジオ ■プロフィール 株式会社プランノーツ代表取締役。一般社団法人ノンプログラマー協会代表理事。1976年...

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