みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。
こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!
今回のテーマは、1日10分!ITマスター塾 #16: 実はすごい!Windowsのクリップボードの活用テクニックです。
なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!
では、よろしくお願いいたします!
Windowsクリップボードの使い方を紹介
今日は、1日10分ITマスター塾第16回をお送りしていきたいと思います。
このシリーズは、ITの超初心者向けです。
たった10分で、お役立ちITスキルを1つ身につけていただくシリーズとなっています。
今日紹介するテクニックは、「クリップボードの使い方」になります。
きっとみなさんが知らない、でも超便利な「クリップボード履歴」についてもお話をしますので、ぜひマスターいただければと思います。
では、行ってみましょう。
クリップボードの機能
「クリップボードはコピペで何回もお世話になっているから知っているよ」、というリスナーさんも結構いらっしゃるんじゃないかなと思います。
データの一時保存
改めて説明をしますと、クリップボードというのはWindowsの基本機能で、コピーまたはカットしたテキスト、もしくは画像などのデータを一時的に保存しておいてくれる機能です。
それを別の場所に貼り付けることができるというわけです。
たとえば、みなさんがよくやっているコピペのショートカットキー、ありますよね。
「Ctr + C」でコピー、そして「Ctr + V」で貼り付けになります。
このコピーしてから貼り付けをするまでの間、そのデータはクリップボードに一時保存されていて、そこを経由してこの「コピペ」がされているということなのです。
異なるソフトウェア間でのデータやり取り
クリップボードのとても便利な特徴として、「異なるソフトウェア間でデータをやり取りができる」ということがあげられます。
このクリップボードという機能はWindows側で持っている機能なので、そういったことが実現できるわけです。
つまり、Excelのセルから別のセルにデータをコピーするというのはもちろんですが、たとえば「ブラウザでコピーしたものをExcelに貼り付ける」というように、貼り付け先のアプリケーションが別のものだったとしても、貼り付けを実行できるということなのです。
複数の種類でデータを保存
さらに、我々はこのクリップボードの機能、感覚的に使っているのであまり実感はしてないかもしれないのですが、かなり優秀な機能が備わっています。
それは何かというと、「データがクリップボードに保存される時、複数の種類でデータが保存されている」ということなのです。
これだけだとちょっと分かりづらいかもしれないので、具体例を使って説明します。
たとえば、Wordでデータをコピーします。
その時にクリップボードに保存されるのは、いくつかの種類のデータになります。
まず1つは、Wordならではのデータになります。
これは何かというと、Wordというのは、テキスト情報だけではなくて、そのテキストを装飾するフォントの種類とか、サイズとか、フォントカラーとか、様々な装飾情報を持っているリッチなデータなのです。
そのWordならではのデータというのが、保存されています。
それ以外にも、純粋なテキストだけのデータというのも別に保存しているのです。
なぜわざわざこんなことをしているかというと、クリップボードから貼り付けた時に、その貼り付け先がWordであるのであれば、Word本来のリッチなデータをそのまま貼り付ければいいですよね。
元々あったフォントサイズとか、フォントの種類とか、そういった装飾関連のものも含めて貼り付けすることができる、ということです。
もし、その貼り付け先が、メモ帳などの純粋なテキストだけを使える、そういったアプリケーションだった時には、テキストだけのデータを貼り付けるということをするのです。
このように、いろんな貼り付け先のアプリケーションに対応できるように、クリップボードに保存する時には複数の種類のデータを保存しているということなのです。
「たかがコピペ」なのですが、裏ではものすごく便利な機能が動いているということなのです。
我々はそれをあまり気にせず使えるということで、本当に技術者のみなさんには頭が下がるなと思います。
ちなみに、そうやって複数の種類のデータが保存されていたとしても、貼り付け先のアプリケーションがいずれにも対応してない時には、残念ながら貼り付けをすることはできません。
知られざる超便利機能「クリップボード履歴」
さて、このクリップボードなのですが、みなさんがあまり知らない、超便利な機能が備わっていますので、それについて紹介をしたいと思います。
何かというと、「クリップボードの履歴」という機能です。
過去にさかのぼるクリップボード履歴
みなさん、コピペをする時には最新のクリップボードに保存した内容だけ、それが貼り付けできると思っていらっしゃるかもしれないのですが、実は過去にさかのぼって25件ほどクリップボードに履歴が残っているのです。
それら残っている履歴を呼び出して、選択して貼り付けすることができるということなのです。
「ちょっと前にコピーしたんだけどな。でも最新の、別のをコピーしちゃったんで、もう1回コピーしに行かなきゃ。」
そういったことをしなくて済むということなのです。
クリップボード履歴のショートカットキー
使い方なのですが、ショートカットキーが用意されていまして、「Win + V」になります。
通常の貼り付けが「Ctrl + V」なので、それのバージョンアップ版ということで、
「「Ctrl」の代わりに「Win」を使う」と覚えておいていただくといいんじゃないかなと思います。
「Win + V」、これでクリップボード履歴を開くことができるのです。
小さなウィンドウが開いて、そこに過去にコピーやカットしたデータの履歴が表示されています。
テキストだけではなくて、画像も保存されています。
上下キーを使って選択を移動できますので、貼り付けたいデータを選択して「Enter」、これで貼り付け完了ということになります。
かなり便利ですので、「Win + V」ぜひ、覚えておいていただければと思います。
「クリップボードの履歴の機能」を有効にする方法
ちなみに、この機能を最初に使用するときには、「クリップボードの履歴の機能」が有効になっていないかもしれないのです。
その時は、「Win + V」をおした時に、「有効にする」または「オンにする」というボタンが表示されるはずなので、それをクリックすると有効になります。
次から使うことができるようになります。
履歴データのピン留め
さらに、このクリップボード履歴の機能なのですが、「ピン留め」をすることができるのです。
よく使う過去の履歴のデータ、もしあれば、各履歴の表示にピンのアイコンがありますので、それをクリックすることでピン止めをしておくことができます。
ピン留めをしておくと、消去されずに固定することができるのです。
たとえば、僕なんかで言うと「Xでよく使うハッシュタグ」、これをピン留めしておいて、クリップボード履歴から呼び出せるようにしていたりします。
ぜひこのピン留めの機能も合わせてクリップボード履歴、活用していただければと思います。
Office系アプリで「クリップボード」を使う
さて、最後に少し話題は変わるのですが、このクリップボード履歴の機能、実はExcelやWord、PowerPointなどのOffice系アプリケーションでも使うことができるのです。
これらのアプリケーションでのクリップボード履歴の開き方は、全て一緒です。
まずは「ホーム」タブを開くと、「クリップボード」というエリアがあります。
そのクリップボードの横にある小さいアイコンがあるのですが(マウスのカーソルをホバーするとクリップボードと表示されます)、このアイコンをクリックします。
すると、画面の左側にクリップボードの履歴が表示されます。
これは、たとえばExcelであったとしても、他のアプリケーションでコピーした、もしくはカットしたクリップボードの内容が全て表示されます。
「Win + V」と同じような使い方ができますので、ぜひこちらも合わせて置いておいていただければと思います。
クリップボードを使いこなそう
今日はWindowsで便利なクリップボードの機能と、クリップボード履歴の使い方について紹介をさせていただきました。
まず、クリップボード履歴ですね。
ショートカットキー一発で呼び出せる超便利機能ですので、ぜひ使いこなしていただければと思います。
そして、このクリップボードの「そもそもの機能」なのですが、裏でいろんな工夫がされているみたいなところもみなさんに知っておいていただくと嬉しいなと思います。
まとめ
ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「1日10分!ITマスター塾 #16: 実はすごい!Windowsのクリップボードの活用テクニック」をお届けしました。
タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。
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では、また。