働きがいワーストNo.1の日本、「働くの価値を上げる」に込めた想いとは

働きがいワーストNo.1の日本、「働くの価値を上げる」に込めた想いとは

みなさん、こんにちは! タカハシ(@ntakahashi0505)です。

日本の「働きがい」が低いという現実に、僕たちはどう向き合うべきでしょうか。

ITスキルを通じて「働く」の価値を高めたい、僕が自身の活動に込める「働くの価値を上げる」という言葉への想いと、その原点にある経験をお話しします。

ということで、今回は「働きがいワーストNo.1の日本、「働くの価値を上げる」に込めた想いとは」です。

では、行ってみましょう!

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僕の活動の北極星「働くの価値を上げる」という言葉

僕の活動では、「働くの価値を上げる」という言葉をとても大切にしています。これは僕にとって、進むべき道を示す北極星のような存在です。

メインの活動は、非IT職の方々を対象にしたIT・プログラミングスキルの教育ですが、それもすべてがこの「働くの価値を上げる」ということにつながると信じて行っています。

先日、Voicyのリスナーのはたさんから「『働くの価値を上げる』に込めた想いを聞いてみたいです」という嬉しいコメントをいただきました。

ちょうど、先日のはたさんと、空回りお父さんがパーソナリティを務めている「スキルアップラジオを振り返るラジオ」でも、このフレーズを紹介いただき、「かっこいい」と評していただいたばかりでした。

この言葉を使い始めたのは、おそらく起業してしばらく経った頃だったと思います。

10年前の起業当初は、まだこの言葉にはたどり着いていませんでした。

そこには、僕が起業してすぐに直面した、ある大きな「違和感」が関係しています。

なぜ売れない?起業当初に直面した大きな違和感

起業して間もない頃、僕はある壁にぶつかりました。

ある業界に特化した、計算・集計・レポート作成を自動化するツールをVBAで開発したんです。

多くの企業が手作業で行っている非効率な業務を解決できる、画期的なツールだと自負していました。

この手作業、小さな会社でも月に5人日(5人の従業員が1日かけて行う作業量)くらいはかかっていて、ミスも起こりやすい。

人件費に換算すると、ざっと毎月10万円くらいのコストがこの作業に費やされている計算です。僕が開発したツールを使えば、その作業がボタンをポチッと押すだけで、瞬時に完了します。

実はこれは以前勤めていた会社でニーズがあって開発したものでした。同じ業界であれば同じ作業が必ず発生していて、ニーズも間違いなくあるはず。社内で実現したものを、横断的に展開していく、DX的な発想でした。

このツールを、僕は28万円という価格で販売することにしました。

圧倒的に得なはずのツールが売れなかった理由

どうでしょう?簡単な四則演算ですよね。毎月10万円の人件費が浮くのですから、3ヶ月も使えば元が取れて、あとはずっと利益になる。

企業にとっては、導入しない手はない、圧倒的にお得な話のはずです。

しかし、現実は非情でした。このツール、笑っちゃうほど売れなかったんです。

なぜなのか。その理由がまったくわからず、しばらくの間、僕は頭を抱える日々を送りました。

ビジネスの世界というのは、まったく合理的ではないということを理解し、腹落ちするのに、だいぶ時間がかかりました。

見えてきたのは「本気で働いていない」という現実

さて、色々な理由は考えられるのですが、ひとつ「きっとこれだ」というものが一つあります。

一言で言ってしまうと、その働いている人たちが「本気で働いている」わけではなかった、ということです。

経営者やマネージャーの立場からすると、ツールを導入すれば、確かにこれまでその作業をしていた人の人件費は浮きます。

でも、その空いたリソースを活かして、もっと人間がやるべき創造的な仕事を生み出し、部下に割り振らなければなりません。ITを理解し、管理する必要も出てきます。

本気で事業していれば、そんなものはさっさとクリアしていくわけですが、そうでなければ、今までのことを変えるのは面倒ですよね。

では、現場の従業員はどうでしょうか。

「この単純作業、別にやりがいはないけれど、続けていても給料はもらえる。それならこのままでいいか」と考えていたのかもしれません。

新しくクリエイティブな仕事を任されて、そこで成果が出せなかったら怖い。そんなプレッシャーを感じるくらいなら、このままの作業を続けている方が楽だ、と。

きっと、そういうことだったのだろうと思います。

この経験を通じて、僕はITツールで人件費を削減するという視点だけでは不十分だと痛感しました。

僕自身が過去にブラック企業で働いていた経験も相まって、「働く」ということそのものに、もっと深く目を向けなければならないと考えるようになったと思います。

働きがいワーストNo.1?日本の「働く」のリアル

さて、このテーマに関連する記事をNewsPicksで見つけました。

【データ図解】日本人は、確実に「働く気」を失っている

【データ図解】日本人は、確実に「働く気」を失っている
そもそも、働きがいとは何か──。辞書的には「働くことによって得られる結果や喜び。働くだけの価値」という意味だが、一般的には、「給料とはまた別に、働くことで得られる楽しみや生きがい」といったところ...

この記事では、日本の労働生産性の低さの主な原因は「働きがい」の低さにあるのではないか、という仮説のもと、さまざまな調査データを基に日本の「働く」について考察しています。

要するに、日本企業が儲かっていないのは、従業員の「働きがい」が低いからではないか?という指摘です。

あなたは、「働きがい」を持って仕事ができていますか?

デジタル大辞泉によると、「働きがい」とは「働くことによって得られる効果や満足感。働くに値するだけの価値」とされています。最近よく耳にする「エンゲージメント」という言葉も、この「働きがい」に近い概念です。

記事によると、このエンゲージメント、つまり働きがいを心から感じている社員の比率は、日本ではわずか6%だというのです。これは世界的に見ても非常に低い水準で、まさに「働きがいワーストNo.1」と言っても過言ではない状況です。

エンゲージメントわずか6%という衝撃

この6%という数字は、労働生産性の観点から見てももちろん問題ですが、それ以上に、働く一人ひとりの人生にとって、由々しき事態だと僕は感じています。

だって、考えてみてください。

今の社会では、男性も女性も、学校を卒業したらほとんどの人が働くのが当たり前です。そのために、僕たちは毎日学校に通い、一生懸命勉強し、厳しい受験戦争を勝ち抜き、熾烈な就職戦線をくぐり抜けていきます。

それだけ頑張ってたどり着いた先、与えられたあなたの社会での役割のほとんどが、「やりがいのないもの」。

お金のために、自分の大切な人生の大部分に当たる時間を、仕方なく差し出す。そんな毎日が続くなんて、あまりにも夢も希望もない話だと思うのです。

僕は、自分の息子や、これから社会に出てくる若い世代に、「こんなつまらない社会のために頑張れ」なんて、とてもじゃないですが言えないなと感じます。

せっかくこの世に生を受けたのであれば、その限りある時間を、「価値がある」と感じて過ごしてほしい。そう思います。

「働く」は価値あるものに変えることができる

幸いなことに、「働く」という行為は、やり方次第でとても価値あるものに変わる可能性を秘めています。

僕は、そのための刺激を与えるきっかけの一つとして有効なが「IT」だと考えています。

ITは、とても便利。そして新しい技術がどんどん登場します。

毎日繰り返している退屈な作業。その中に、「もしかしたら、この仕事、このITを使うとこうできるんじゃないか?」という問いを生み出す、そのタイミングをくれるわけです。

そうなった瞬間、仕事の風景は一変します。

その瞬間、あなたの仕事は、給料というお金に換金するためだけの「作業時間」ではなくなります。

もっと良くするにはどうすればいいか?本当に意味のある仕事とはどういうことか?

そんな未来を変えるための「実験」の時間、本質を問い直す「試行錯誤」の時間へと変わっていくのです。

ほら、働くの価値、変わりましたよね?

だからこそ、僕はITを広めたいし、みんなにITを活用するという選択肢を手に入れてほしいと思っています。

まとめ

「働くの価値を上げる」に込めた想いについてお伝えしました。あなたに伝わっていればうれしく思います。

このような想いを秘めつつ、引き続き日本の働くの価値を上げるために、邁進していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

以上、「働きがいワーストNo.1の日本、「働くの価値を上げる」に込めた想いとは」についてお伝えしました。

引き続き、みなさんがいきいきと学び・働くためのヒントをお届けしていきます。次回をお楽しみに!

この話を耳から聴きたい方はこちらからどうぞ!

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