みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。
昨日、1月1日は「2022年やりたいこと、コミュニティ編」をお伝えしました。
続きまして、本日は「ノンプロ協会編」です。
昨年6月に設立した「一般社団法人ノンプログラマー協会」(通称ノンプロ協会)は、「IT学習を継続するノンプログラマーが当たり前に活躍する社会を実装する」を目指す組織です。
昨年は、立ち上げ以降、水面下の準備ばかりで表立った活動があまりできていませんでしたが、今年から少しずつ活動をしていきます。
ということで、今回は2022年やりたいこと、「ノンプログラマー協会」編をお伝えします。
では、行ってみましょう!
ノンプログラマー協会とは
ノンプログラマー協会とは何か、簡単にお伝えします。
これまで、私タカハシの活動としては、コミュニティ「ノンプロ研」や書籍、このブログなどを通して主に非IT職の皆さんの「個人」のITスキルアップを支援する活動を行ってきました。
しかし、彼らがスキルを得たとしても、そのスキルが「良しとされるかどうか」は、その所属組織の文化や方針によって異なります。
IT企業であれば、ITスキルが高いというのは当然評価されるべきですし、推奨されます。
しかし、非IT企業のノンプログラマーでいうと、そうではないことも少なくありません。
ノンプロにも関わらず凄腕のプログラミングスキルを持っていたとしても、組織によってはそれが「価値なし」と評価されてしまっている、そんな超もったいない状況が、おそらくたくさん起きてしまっているのです。
それをなんとかしようと考えて立ち上げたのが、「ノンプログラマー協会」です。
ITスキルを持つノンプログラマーがふつうに活躍できるように、組織の文化や方針を変えていくのを支援したり、社会に対してそのように啓蒙をしていく…そういう活動の拠点として設立しました。
ノンプロ研を活用した越境学習プロジェクト
ノンプロ協会の最初の重要プロジェクトがこの「越境学習プロジェクト」です。
越境学習とは
越境学習というのは、普段から所属している組織(ホーム)と、それとは異質の共同体(アウェイ)とを、行ったり来たりしながら行う学習することをいいます。
アウェイというのはそれ以外の状況、たとえば、社会活動、副業、そして今回活用するノンプロ研などのコミュニティのことです。
日本の場合、同じ会社に長い期間所属することが前提で、流動性が低いので、同質的で画一的な価値観を持つ人材のみで構成されやすいという特徴があります。
越境学習では、ホームとは異なる文化、価値観を持つアウェイな共同体で学習、実践を行いますから、そこで普段出会うことのない文化・価値観、その他さまざまな発見に出会います。
しかし、その2つの状況同士で文化・価値観が異なりますから、場合によってはそれが衝突し、学習者にとってアイデンティティの矛盾が発生します。
その矛盾を解決するために、双方の組織で学習や実践を繰り返すことになるわけですが、それにより、学習者には以下のような能力が備わるとされています。
- 多様な人物と柔軟につながる能力(ノットワーキング)
- 多様な価値観やアイデアを取り入れる能力(イノベーション)
これらの能力は、DXなどで求められる組織変容に直接的にいかせるものとなるはずです。
越境先としてのノンプロ研
コミュニティ「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」(通称ノンプロ研)は、今は主にオンラインで活動している有料月額制コミュニティです。
このノンプロ研が、越境学習における越境先として有効なのではないかと考えています。
一般的に、非IT企業であれば、プログラミングスキルを身に着けようなどという人はなかなか見つけられません。
一方、ノンプロ研には、わざわざお金を払ってまでプログラミング技術を学ぼうとしている、学習意欲があるノンプログラマーしかおらず、毎日のようにSlackでのやり取りやイベントが開催されています。
おそらく、多くの人にとって、かなり異質な場と感じる、つまりノンプロ研がアウェイとして十分に機能するのではないかと考えています。
普段の職場と行ったり来たりしながら学習、実践をしていただくことで、学習者にも組織にも価値のある能力を身に着けられるのではないかと考えています。
そしてその能力は、ノットワーキング・イノベーションなど組織変容をもたらすのに必要な力に加えて、ノンプロ研ではプログラミングをはじめとするITスキル、さらには学んだり、書いたり、教えたりする力を身につけることができます。
ノンプロ協会の役割
とはいえ、ホームとアウェイの往還には、けっこうな負荷がかかることが想定されます。
まず、アウェイの価値観や文化に馴染みきれず、十分に活動できない可能性があります。
また、アウェイで十分な学びを得たとしても、ホームでその学びの実践するとき、価値観や文化の違いから抵抗を受けることが少なくありません。
そこで、ノンプロ協会は、企業と連携をとりながら学習者のサポートを行い、プロジェクトを成功へと導くという役割を果たします。
事例のインタビューと発信
オンラインコミュニティを用いた越境学習の事例は、まだ多くはありません。
前述の、越境学習プロジェクトの事例をWebサイトやSNSで発信していくことは価値のあることを考えます。
また、DXやイノベーション人材については、日本でも課題意識が強く、注目されやすい領域のようにも思います。
こちらの努力だけで実現できるわけではありませんが、他のメディアなどともうまく連携をすることなども視野には入れたいと考えています。
まとめ
以上、2022年やりたいこと、「ノンプログラマー協会」編についてお伝えしました。
越境学習プロジェクトを通して、学習者を変え、組織を変えることができるのであれば、それは大きな一歩になるはず…
というか、おそらくすでにそういう事象は大小起きているのですが、それをきちんと捕捉して、見える化して、発信をして…という基本動作が行えるということが重要だと考えています。
本プロジェクトに限らず、有効と思えることは積極的にトライしていきたいと思いますので、ノンプロ協会の活動もぜひ楽しみにしてくださいね!