大人も子供も経験から学ぶ

大人も子供も経験から学ぶ

みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。

こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!

今回のテーマは、大人も子供も経験から学ぶです。

#554 大人も子供も経験から学ぶ | タカハシノリアキ「『働く』の価値を上げるスキルアップラジオ」/ Voicy - 音声プラットフォーム
音声放送チャンネル「タカハシノリアキ」の「#554 大人も子供も経験から学ぶ(2023年12月13日放送)」。Voicy - 音声プラットフォーム

なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!

では、よろしくお願いいたします!

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大人の学習法

今日は大人の学習法ということで、大人って冠がついているので子供のそれとは違うんじゃないかという話ですね。

子供の時の学びがどんなだったかなと思い出すと、例えば学校で、先生の授業を聞いてノートに書き留めている、こんな授業中のイメージがあります。

家に帰ったら宿題、先生に出しなさいと言われたものをやるとか、テストに向けて問題集をやるとかいったのも学びの活動かなというイメージですね。

ではそれ以外の活動、例えば家族で旅行に行ってあちこち回って温泉にはいったり、ゲームをやったり漫画を読んだり好きなことをしている、こういうのは学びとは言わないような雰囲気があるんじゃないかと思うんです。

ただ、果たしてそうなのか。

ロミンガー社の調査、成人における「学習に影響を与えた要素」

アメリカのロミンガー社というところがおこなったある調査を紹介します。大人における学習に影響を与えた要素はなんですか、といったものを調べたものです。

何が1番学習に影響を与えたのかと言うと、実は、その人の仕事の経験が70%を占めるという結果だったんです。

残りの30%の内、20%が人の観察とかアドバイスで、残りの10%が能力開発の研修や書籍だったそうです。

よく、日本のビジネスパーソンは世界でも最も学ばないなと言われますよね。半分ぐらいの人が学んでいない。

ただ実際に蓋を開けてみると、仕事の経験から学んでいることもたくさんあるので、自ら自主的に学ぶという活動をしてない人が学びが0かというと、決してそうではないという話なんです。

経験から学ぶための4つのステップ

日本の社員教育で言うと、OJTが中心になっている会社が多いので、OJTでとても良い学びが得られているのであればそれはそれでいいんじゃないかとも考えられるわけです。

では、その経験の中から効果的な学びを得るためにはどうしたらいいのかという話なんです。

これについて研究されていた方に、アメリカの組織行動学者デイビッド・A・コルブさんという方がいらっしゃいます。

この方は経験学習というものを提唱しました。経験から学ぶためには、4つのステップを回していくといいよと提唱したんです。

経験

この4つのステップの1つ目が「経験」です。これは、具体的な経験をするってことです。

どんなビジネスパーソンでも、仕事をサボってさえいなければみなさんやってることですよね。

内省

そして次のステップが「内省」になります。先ほど実行した行動を振り返るわけです。この振り返りの機会、皆さんの職場ではありますでしょうか。

例えば、日報がうまく機能していれば振り返りの機能として有効だと思うんですが、なんとなく適当にやっていて形骸化している部分も少なくないんじゃないかと思うんです。

あともう1つあるとしたら、1on1みたいな機会もありますね。

ただ、これも上司からの、タスクの進捗確認とか一方的なダメ出しだと内省にはなり得ないので、うまくいかないなということです。

教訓

そして、次のステップが「教訓」というステップになるんですが、経験を多面的に捉えて教訓に変えていくといったステップになります。

ここは、内省と一連のセットになっていることもあるかと思います。

例えば、振り返りの中でうまくいかなかったことがあったとしたら、次はこうすればうまくいくんじゃないかと仮説を立てたりとかです。

あとは、うまくいったものであれば、じゃあこのやり方って隣の子の仕事にも役に立つんじゃないかといったような展開をしてみるとかです。

新たな行動につながるような教訓を生み出すことが教訓のステップになります。

実践

そして、4つ目のステップが「実践」になります。先ほど得られた教訓を実際に試してみるステップになります。

4つのステップを繰り返して学びを重ねる

このステップを日々繰り返すことによって、仕事の中の経験から学びを重ねていくことができる、これが、デイビッド・A・コルブが提唱した経験学習です。

なので、このサイクルをちゃんと回そうと思ったら、試行錯誤をして新しいやり方を試してみるといった活動が必要になってくるわけです。

おそらく多くの職場で言うと、昨日と同じやり方を今日もやってしまう、先週と同じような習慣を今週も過ごしてしまう、そんなことも少なくないんじゃないかと思います。

過去と今を比べた時に知識とか能力的に差分があって、その差分のことを学びと言ってもいいんじゃないかと思います。

やっぱり、新しいことを試行錯誤するとかチャレンジする、そういった機会がないのであれば、その経験の中から学びを得ることは難しいんじゃないかと思います。

もし業務の中で試行錯誤のネタがない、アイデアがないといった悩みがあるのであれば、残りの3割に含まれていた他者からの学びとか、書籍、研修といったものを取り入れてみる。

そうすると、今の仕事をまた違った角度から内省、振り返って、そこから新たな教訓を得ることができるかもしれませんので、そんな方法もあるかなと思います。

子供の学びも同じ

冒頭の子供の学習の話に戻ります。

子供の学びというと、学校で先生の授業聞いているとか宿題や問題集をやるとかいったことを学びとして、それ以外のことからは学びは得られないと考えてしまいがちです。

ですが、今の経験学習の話は子供にも当てはまるんじゃないかと思うんです。

例えば友達と遊んでいました。今日はどんなことやったかとか楽しかったとか、つまんなかったとか、そういったものを振り返るわけです。

どうやったらもっと楽しめるようになるか、何かしらかの教訓を生み出して、それを実際に明日試してみるわけです。

この内省と教訓の部分は、大人が「どうだった」「次どうしたらいいかな」と質問してあげることでサポートすることができるわけです。

それをぐるぐる繰り返していくことで、子供たちも、学校以外の時間も含めてたっぷりの学びを得ることができるんじゃないかと思うわけです。

経験から学びにつなげる

結論としては、大人の学習も子供の学習も基本一緒なんじゃないかなと思います。経験の中から学びがあるので、それを大事にして次につなげていきましょうと。

経験学習のサイクルをより深みのあるものにするために、他人と関わったり、書籍を読むとかいった活動も有効なんじゃないかと思います。

みなさん平等に24時間ありますから、その中の経験から欲張りに学びを引き出してあげていただきたいなと思います。

まとめ

ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「大人も子供も経験から学ぶ」をお届けしました。

タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。

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では、また。

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