みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。
「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」は、ノンプログラマーがプログラミングをはじめとするITスキルを学び合うコミュニティです。
VBAやGASなどのプログラム言語はマスターすればそれだけでも様々なことが実現できますが、APIを通して他サービスと連携をさせることで、さらにその活用の幅を広げることができます。
先日開催された、ノンプロ研の定例会「ノンプログラマーのためのAPIとその活用」では、その中で特にAPIに力を入れていらっしゃる企業さまから、freee株式会社の前村さん、Chatwork株式会社の小西さんにお越しいただきまして、お話をうかがうことができました。
この記事はそのレポートになりますよ!
ちなみに当日の様子は以下、Togetterのツイートまとめもご覧くださいませ。
では、行ってみましょう!
freee APIのご紹介
「スモールビジネスを、世界の主役に。」をミッションとして、会計・人事労務・会社設立などバックオフィス業務をサポートするクラウドサービスを展開されているfreeeさん。
デリケートなデータを扱うケースが多いとは想定されるのですが、ものすごくAPIに力を入れていらっしゃる様子…
弊ブログでも、ノンプログラマー向けにGAS×freeeAPIをテーマとしたタイアップ記事を展開させていただいております。
ノンプロ研でAPIを使いこなしている方はそこまで多くない印象ですが、freeeはバックオフィス系のサービスですから、そのAPIはノンプログラマーが触ることが多いだろう…、きっと良い話が聴けるに違いない…!
ということで、今回前村さんにお声がけさせていただきまして、ノンプロ研でのご登壇が実現しました…!
APIとは
たいへん恐縮なのですが、APIとはなにか、その説明も本当にわかりやすくいただきました。
例えばfreeeでいうと、クラウドサービスで自動連携しているとはいえ、例えば
- 取引の登録
- 勘定科目の登録
- 請求書の登録
- 試算表の閲覧や出力
- 仕訳帳の閲覧や出力
といった作業は、手作業になります。
これを、GASやVBAで「APIを叩く」というプログラムを書くことで、プログラムが代わりに実行をしてくれるようになるわけです。
「APIを叩く」には、freeeさん側で「こういうふうに叩いてね」という受け皿を準備していただく必要があるので、それをものすごく熱心に準備されていて、多くの人がたくさんのことをできるようにされているというわけです。
freee APIの事例
freee APIの事例として、以下のようなサービスやアプリについて解説いただきました。
- POSレジ(Airレジ、Squareなど)
- NPO法人の会計を支援するアプリNport
- 外貨建取引管理アプリ
- Googleスプレッドシートアドオン
他社のクラウドサービスとの連携も推進されますし、freeeのメインストリームの機能としては狭いニーズも、APIを使って解決できたりするわけですね。
各社がAPIを使用してさまざまなアプリケーションを作ることができるのですが、作成したアプリケーションを公開するfreeeアプリストアがあるので、そこで公開をすることもできます。
公開の場があるので、作ったものを広めることができたり、他者のアプリを活用したり参考にできたりしますよね。
なぜfreeeはAPIに注力するのか
そうです。これですよ。
なぜfreeeはAPIに注力するのか?
この問については、以下のような4点をお話いただきました。
- freeeではカバーできない課題を解決する
- 競争環境に晒されて、質が上がる
- ノンプログラマーでもZapierやIFTTTなどを通して効率化を実現できる
- 「このサービスと連携できるから」と選択の意思決定の要因となる
まとめると、freeeさんの価値基準である「ユーザーにとって本質的(マジ)で価値ある」=「マジカチ」に集約されます。
つまり、便利でオープンなAPIを提供したほうがユーザーにとって価値があるということなんですよね。
それは、間違いなくそうですよね。
微力ながら、弊社でもお手伝いできれば嬉しいです…!
Chatwork APIのご紹介
ノンプロ研でChatworkさんにご登壇いただくなんて…
#ノンプロ研 でChatworkのお話いただけるなんて、まじ嬉しい pic.twitter.com/cv6nH2UC96
— タカハシノリアキ@パーフェクトExcelVBAは11月発売予定 (@ntakahashi0505) June 20, 2019
個人的に、ずっと大好きなサービスだったので、コミュニティ運営者冥利に尽きるな…と思います。
ノンプロ研的には、Slackユーザーも多いのですが、日本発ながらも22.2万社が導入という絶大な支持を受けていらっしゃるという点、そしてAPIを力入れていらっしゃるという点…きっと学びがあるに違いない!
Chatworkとは?なぜAPIに力を入れるのか?
Chatworkは言わずと知れた、国産のビジネスチャットサービスですね。
メールや電話に代わるビジネスチャットとして、大小様々な企業に活用いただいています。
Slackとの比較でいうと、メッセージから簡単にタスクを作れるタスク管理が特徴的な機能かも知れませんね。
Chatworkとして目指していることをお話いただいたのですが、それは「チャットを起点に、チャットを超えて、事業を拡大させる」ということなんですね。
でも…
- チャットだけでできることは限られている
- Chatwork社だけでできることは限られている
という事実がありますよ、と。
そのために電話代行やアシスタント業務代行などの業務支援サービスを提供されていたり、今回のテーマであるAPIを提供されているとのこと。
なるほど、目からウロコっすね。
Chatwork APIとは?またその事例
Chatwork APIを使用することでできること、大まかに言うと以下の3つ。
- 通知
- 問い合わせ(情報の送信&取得)
- データの書き込み
そして、その8~9割くらいは「通知」とのことです。
これは、確かにそうですね。実装も簡単ですしね。
弊ブログでも紹介させていただいてますので、ぜひ皆さんトライしていただきたいですね…!
まとめ
さて、ノンプロ研定例会「ノンプログラマーのためのAPIとその活用」のレポートをお送りしました。
「なぜ、APIに力を入れるのか?」この回答が2社さまで共通のところが多かったのが印象的です。
「自社サービスだけでは提供できないことがある」
あ、どちらもすごい会社さんなんですよ。
でも、本来やるべきことにできる限りフォーカスして、価値を最大化したいという現れなのだなと思います。
これは、VBAやGASの使い所の考え方にも近いな~と思ってまして、たいへん学びになりました。
ご登壇ありがとうございました!
「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」について
コミュニティ「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」では、毎月の定例会や勉強会、Slackでのやり取りを通して、皆さんのプログラミング学習の質やモチベーションを高めるための活動をしています。 過去の活動については、以下のページをご覧ください。- コミュニティ「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」の活動レポートまとめ(2017-2018)
- コミュニティ「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」の活動レポートまとめ(2019)
- コミュニティ「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」の活動レポートまとめ(2020)
- コミュニティ「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」の活動レポートまとめ(2021)
- コミュニティ「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」の活動レポートまとめ(2022)