みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。
「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」は、ノンプログラマーがプログラミングをはじめとするITスキルを学び合うコミュニティです。
先日の定例会のテーマは、2人1組でプログラミングを進める「ペアプロ」。
ノンプロ研では、その学習効果とつながりの構築力から、積極的におすすめをしております。
そんなペアプロの魅力をよりよく知っていただくため、ノンプロ研ペアプロ部の生みの親であるつじけさんにたっぷりと語っていただきました。
ということで、「あなたのスキルが爆上がりする!ペアプロによるノンプログラマーのお悩み解決」のレポートをお送りします!
ちなみに当日の様子は以下、Togetterのツイートまとめもご覧くださいませ。
では、行ってみましょう!
ペアプロとはなにか
ペアプロは「アジャイル開発」用いられる開発手法の1つで、2人1組でプログラミングを行ううというものです。
具体的には、指示を出す「ナビゲーター」と実際にコードを記述する「タイピスト」の役割に分かれて進め、この役割は一定の時間(たとえば15分など)で交代します。
ペアプロのメリット
ペアプロのメリットは以下があります。
- 共同で仕事をすることで、課題解決力が上がる
- 知識が共有できる
ひとりでのプログラミングでは、課題にぶつかると調べたり悩んだりという時間が発生しますが、ペアで課題に取り組むことで、全体の生産性が4割ほど上がるとされているそうです。
また、2人で取り組むことにより、コードに関する知識は共有され、属人化を防ぐことにつながります。
ノンプロ研でのペアプロの取り組み
ノンプロ研のペアプロは、2020年3月にはじめて行われ、これまで38回(!)も行われました。
個々に課題を設定して取り組むわけですが、実は多くの場合はZoomで公開・録画ありで開催されます。
これにより、コミュニティ全体でその知識と経験を共有できるようにされているのです。
ペアプロ部が誕生した背景
続いて、つじけさんがなぜノンプロ研でペアプロをはじめたのか?について教えていただきました。
つじけさんは本業で、札幌で貿易商社を経営されています。
ノンプロ研への参加をきっかけに、社内でGASの勉強会と、チームでのプログラミングを開始されました(ノンプロ研は講座スライドを外部で使ってOKなんです)。
その開始した理由は以下でした。
- ひとりでできることには限界があった
- 属人化のリスク排除ができ、分業化がはかれた
- スキルの低い人のコードを見ることにも発見があった
- 個人でのコーディングだと何をしているのかわからない
その取り組みの結果、社内の生産性が一気に上がり始めたとのこと…すごい!
そして、この良い取り組みをノンプロ研でもやってみようとのことで、「ペアプロ」という形で導入されたのです。
なんて、ありがたい…!
ペアプロの運用と心得
今現在のノンプロ研のペアプロの運用について見ていきましょう。
ノンプロ研のSlackには「ペアプロ広場」というチャンネルがあり、そこでペアプロのマッチングや、情報共有を行っています。
ペアプロは、基本的にZoomで開催され、過去開催されたものはアーカイブ動画として視聴可能です。
とはいえ、ガチガチのルールがあるわけでなく、以下「5つのOKと1つのNO」にあるような方針でなるべくハードル低く運用されています。
- 誰でも開催OK
- イベント告知しなくてもOK
- レコーディングしなくてもOK
- ゴール設定は低くてOK
- レベル差は気にしなくてOK
- マウントを取るメンバーなんていないNO
ペアプロの開始のきっかけとしては、Slackのお悩み相談や、講座の卒業制作を目指してなど、さまざまなものがあります。
ペアプロのプレーヤーの心得
ペアプロの効果を高めるために、ナビゲーターとタイピストに求められる心得があります。
たいへん興味深いものでした。
指示を出すナビゲーターはやってほしいことを伝えますが、自分のやり方を押し付けたり、書き方の細かい指示を出したりせず、タイピストを信頼して任せます。
一方、タイピストもナビゲーターの指示に耳を傾けて汲み取る、そして指示されたことを実装します。
なぜなら、お互いが好き勝手に書いてしまうと、2人でやる意味がなくなってしまいますからね。
お互いの意見を尊重することで、知識交換の量を増やして、より高い相乗効果を得ることができるのです。
ペアプロにはお互いへのリスペクトが大事なんですね。
ペアプロを体験しよう
ペアプロを体験したメンバーの皆さんからのコメントをいただきました。
体験前は、なかなか勇気がいるものと皆さんおっしゃっていらっしゃいましたが、以下のような数々の効果があったとのこと。
- 独学だと何倍もの時間がかかっただろうものをクリアできた
- ペアプロはプログラミングの個別指導のようなもの、学習効率が高い凝縮された時間
- Webではイメージができなかったが、実際に一歩踏み出すことができた
一度経験すれば劇的に変わるようです…!
日本には「ウチとソト」の文化があり、他人に借りをつくりたくないという意識が働くとのこと。
ただし、もう入会というハードルを越えた「ウチ」のメンバーなのですから、コミュニティの一員として心理的安全性を提供してみてくださいね!
…という素敵なメッセージでお話を締めていただきました。
まとめ
以上、あなたのスキルが爆上がりする!ペアプロによるノンプログラマーのお悩み解決についてお伝えしました。
運営としては、ハードルの高さや、フローのわかりづらさを認識しているので、そのあたりをより整備して、みなさんがたくさんのペアプロを体験いただけるようにサポートをしていきますね。
ちなみに、つじけさんご本人のブログで、より詳しくレポートされていますので、こちらもぜひご覧くださいね!
「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」について
コミュニティ「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」では、毎月の定例会や勉強会、Slackでのやり取りを通して、皆さんのプログラミング学習の質やモチベーションを高めるための活動をしています。 過去の活動については、以下のページをご覧ください。- コミュニティ「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」の活動レポートまとめ(2017-2018)
- コミュニティ「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」の活動レポートまとめ(2019)
- コミュニティ「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」の活動レポートまとめ(2020)
- コミュニティ「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」の活動レポートまとめ(2021)
- コミュニティ「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」の活動レポートまとめ(2022)