みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。
さて、突然ですが、発表があります。
このたび「一般社団法人ノンプログラマー協会」を設立することにいたしました。
ただ今、目下その準備をしている段階で、2021年6月内もしくは7月の早い段階で活動を開始すべく準備を進めています。
本記事では、その経緯についてお伝えします。
なお、こちらの記事は、コミュニティ「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」の定例会でプレゼンした内容でもあります。
その際の以下、Togetterのツイートまとめも合わせてご覧くださいませ。
では、行ってみましょう!
前回のおさらい
この話は、いくつかの記事からつながっているものですので、そのおさらいをさせてください。
まず、弊社プランノーツはこの6月で7期目を迎えました。
以下、前々回の記事でお伝えしているとおり、起業6年経った時点で浮かび上がった課題として、今の活動の延長では弊社のミッションである「日本の『働く』の価値を上げる」が達成できないのでは?という課題がありました。
その課題を解決するヒントが書籍「未来を実装する」にあり、それをもとに「ITで活躍するノンプログラマーの社会実装」について考えたのが、以下の前回の記事でした。
そのつづき、この書籍のツールを使って、次のアクションとして生み出されたのが「一般社団法人ノンプログラマー協会」というアイデアでした。
今回、その部分について、詳しくお伝えします。
なお、「未来を実装する」は「技術で社会を変える教科書」として大変有益な書籍ですので、ぜひ手にとっていただけるとうれしいです。
ロジックモデルとは
前回お伝えしたとおり、目指す「未来のあるべき姿」を「インパクト」といいます。
いかにして、そのインパクトを達成するのか、その道筋を因果関係として図示したものが「ロジックモデル」というツールです。
ロジックモデルは、NPO法人や行政などのソーシャルセクター、パブリックセクターでよく使われているもので、まさに「社会のしくみの変革」を目指す上でその有効性が実証されています。
インパクトを置く
まず、最終目標としてインパクトをトップに起きます。
今回のインパクトは「IT学習を継続するノンプログラマーが当たり前に活躍する社会」と設定しました。
アウトカムを設定する
つづいて、そのインパクトを実現するために、社会にどのような変化や効果が現れているべきかを考えます。
それをアウトカムといいます。
今回の場合は、以下のようなものが挙げられます。
- IT学習を継続するノンプログラマーの増加
- ITスキルの高いノンプログラマーを強みとする組織の増加
- ITスキルを評価・採用基準とする組織の増加
定量的に測定できるものがよく、本来であれば短期、中期、長期と期間ごとに設定するものです。
今回は、簡略化して一部ですが、以下のように設定しました。
必要なアウトプットを決める
つづいて、アウトカムを実現するために必要な成果物をアウトプットとして設定します。
前回の学びから、本件においてはセンスメイキングがとくに重要と考えました。
したがって、以下のようなアウトプットを置きます。
- ナラティブやデータを発信するメディアの構築
- 参加型イベントや話を汲み取るための交流の場
- 現状とインパクトの差分をデータで示す白書
- ファーストステップを支援するスキル評価基準の提供
アウトプットに向けたアクティビティとインプット
アウトプットが決まれば、実際の行動に移すことができます。
アウトプットに必要な行動をアクティビティ、それに必要なリソースをインプトットといいます。
ここまで具体的に落とし込めれば、実際に行動を開始できます。
なお、ロジックモデルは「仮説」の集合なので、実際に動かしながら、修正を加えていくものとのことです。
一般社団法人ノンプログラマー協会を作ろう
ロジックモデルの実現の壁
さて、このロジックモデルを作成する過程で、この活動すべてを株式会社プランノーツだけでできないのでは?という悩みがありました。
弊社でいうと、私ひとりのリソースと少しだけどなたかにお手伝いいただけるのがやっとで、インプット量が圧倒的に足りないのです。
また、データやナラティブを十分に発信するには自社メディアだけでは物足りません。既存メディアに掲載いただけるような働きかけと、リレーション構築も欠かせません。
しかし、無名の営利企業であるプランノーツのアプローチは効果が薄いのではないかという懸念がありました。
「協会」を作ろう
そこで考えました。
「ITスキルを持つノンプログラマーが活躍する社会」の達成により、うれしい思いをするのは弊社だけではありません。
弊社と同じように、ITスキルを教育する事業を行っている企業、そのスキルの対象となるITサービスを提供する企業、さらに自社でノンプログラマー人材を強みにしていきたいと考えている企業は、このインパクトに賛同いただけるはずです。
「ノンプログラマーの社会実装を支援する団体」としての「協会」を作ろうと考えました。
これで、インプットに必要なリソースをより確保できるものと期待しています。
一般社団法人である理由
また、本件において、協会を作るのであれば、一般社団法人という形態が有利と考えました。
なぜなら、一般社団法人は非営利法人で、公益性が強いからです。
同じ無名であれば非営利のほうが、既存メディアや場合によっては行政といったパブリックへのアプローチがスムーズにいくと考えられます。
まとめ
以上、「一般社団法人ノンプログラマー協会」の設立についてお伝えしました。
まさか、もうひとつ法人を立ち上げることになろうとは…
しかし、とてもワクワクしています。
さて、実際にこの社団でどのような活動をしていくかですが、それについては次の記事でお伝えします。
どうぞお楽しみに!