初心者向けJupyter NotebookでPythonを動かす最初の一歩

みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。

Python初心者のWindowsユーザー向けにAnacondaをベースにした開発環境についてお伝えしています。

前回の記事はこちら!

Python初心者&Windowsユーザー向けJupyter Notebookとそのはじめかた
Python初心者のWindowsユーザー向けにAnacondaをベースにした開発環境についてお伝えしています。今回は対話型ブラウザ環境Jupyter Notebookとそのはじめかたについてお伝えします。

Jupyter Notebookとは何か、またそのはじめかたについてお伝えしました。

さて、今回はJupyter NotebookでPythonを動かして、その操作感や全体像をつかんでいきましょう。

ということで、初心者向けJupyter NotebookでPythonを動かす最初の一歩です。

では、行ってみましょう!

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新しいノートブックを作成する

Jupyter Notebookでは「ノートブック」という単位でスクリプトの編集や実行、記録などを行っていきます。

なので、まずは新規のノートブックを作る必要がありますね。

Jupyter Notebookのダッシュボードで、右上の「New」のメニューを開き、「Python 3」を選択します。

Jupyter Notebookで新しいノートブックを作成する

すると、ブラウザで新しいタブに以下のような画面が開きます。

Jupyter Notebookの新しいノートブックを開いたところ

これが新しいノートブックで、スクリプトの編集や実行、メモの記述などができます。

ノートブックの名前は「Untitled」ですね。

Pythonのスクリプトを入力・実行する

セルとエディットモード

では、この新しいノートブックにスクリプトを入力・実行していきましょう。

下図の赤枠で囲った部分ですが、左側に「In [ ]:」と表示されていて、枠内の入力欄は文字入力可能になっています。

この枠を「セル」といいます。

Jupyter Notebookのエディットモードのセル

今、セルの左側は緑色のラインで、編集可能になっています。このモードをエディットモードといいます。

では、セルに以下のコードを入力してみましょう。

print('Hello Jupyter!')

Jupyter Notebookでセルにコードを入力

セルのスクリプトを実行する

では、この入力したコードを実行してみましょう。

入力が完了したら Shift + Enter を押下してみてください。

すると、実行したセルは「In [1]」という表記になり、print文の結果がその下に表示されます。

さらに、次のセルが追加・選択されますね。

Jupyter Notebookでセルを実行する

Shift + Enter現在のセルを実行して、次のセルに移るショートカットキーです。

続くセルを入力・実行する

では、次のセルに以下のコードを入力してみましょう。

for char in 'Hello Notebook!':
    print(char, end='\t')

セルには複数行のスクリプトを入力することができます。

入力が完了したら、今度は Ctrl + Enter としてみましょう。

すると、以下のような結果になるはずです。

Jupyter Notebookで続くセルを実行する

選択セルが実行され「In [2]」となり、for文と内部のprint文の結果が表示されます。

今度は次のセルに選択が移りませんね。

Ctrl + Enter現在のセルを実行するのみのショートカットキーです。

セルを修正して再実行する

セルは再編集をすることができます。

例えば先ほどのfor文内のprint文ですが、以下のように「\t」を「\n」に変更してみます。

for char in 'Hello Notebook!':
    print(char, end='\n')

再度、Ctrl + Enter としてみましょう。

その結果がこちらです。

Jupyter Notebookで修正したセルを再実行

選択セルが実行され「In [3]」となり、修正後のセルの実行結果が上書き表示されます。

「In [3]」の番号はそのセルが何番目に実行されたセルかを表しますね。

このように、Jupyter Notebookはセル単位で入力、編集、実行をすることができます。

特徴的ですよね。

スクリプトを最初から実行する

エディタでスクリプトを実行するように、すべてのセルを最初から全部実行したいときは「Kernel」メニューの「Restart & Run All」を選択します。

Jupyter Notebookですべてのセルを実行する

すると、ダイアログで、以下のようなメッセージが表示されます。

Restart kernel and re-run the whole notebook?
Are you sure you want to restart the current kernel and re-execute the whole notebook? All variables and outputs will be lost.

「現在のカーネルを再起動してノートブック全体を再実行してもよろしいですか?すべての変数と出力は失われます。」と言われます。

まあ、OKなので、「Restart & Run All Cells」を選択します。

Jupyter Notebookの全てのセル実行の確認

すると、以下のようにノートブックの最初のセルから実行がされます。

Jupyter Notebookの全てのセルの実行結果

「In [ ]」の番号も1から採番し直されているのが確認できますね。

まとめ

以上、初心者向けJupyter NotebookでPythonを動かす最初の一歩についてお伝えしました。

セル単位で入力、編集、実行ができるというのがJupyter Notebookの最大の特徴です。

「Restart & Run All」でノートブック全体を実行することももちろん可能です。

さて、次回はノートブックのリネームとシャットダウンについてお伝えしていきますね。

【ノンプロPython】Jupyter Notebookのノートブック名の変更とシャットダウンについて
Python初心者のWindowsユーザー向けにAnacondaをベースにした開発環境についてお伝えしています。今回は、Jupyter Notebookでノートブックの名前の変更とシャットダウンについてお伝えします。

どうぞお楽しみに!

連載目次:ノンプロPython~Jupyter Notebookの使い方

Python初心者のノンプログラマーがAnacondaをベースに開発環境を作るなら、ぜひこちらも使ってもらいたい「Jupyter Notebook 」。このシリーズでは、その基本や使い方についてお伝えしていきます。
  1. Python初心者&Windowsユーザー向けJupyter Notebookとそのはじめかた
  2. 初心者向けJupyter NotebookでPythonを動かす最初の一歩
  3. 【ノンプロPython】Jupyter Notebookのノートブック名の変更とシャットダウンについて
  4. Python初心者向けJupyter Notebookでprint関数・セルの最後の値を出力する方法
  5. Python初心者向けJupyter NotebookでセルにMarkdown記法で入力する方法
  6. Python初心者向けぜひ覚えておきたいJupyter Notebookのショートカットキーまとめ
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