みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。
こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!
今回のテーマは、腕をぐるぐる回すとビッグなアイデアが降りてくるです。
なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!
では、よろしくお願いいたします!
アイデアが降りてくるのは創造性の4Bの時
今日はハッシュタグ企画# アイデアが降りてくる について話しをします。
実はこれについては#90 アイデアが降りてくるのは日々の学びのご褒美で1回お話ししているんです。
その回では、アイデアが降りてくるのは創造性の4Bの時だというお話をしました。創造性の4Bとは何かというと
- Bathroom: お風呂とトイレ
- Bus: 移動中
- Bed: 寝る前・起きたとき
- Bar: お酒を飲んでいるとき
この4つのBの頭文字をとって4Bと呼ばれています。つまりリラックスしているときに降りてきやすいよね、という話しです。
僕の場合は、朝のルーチンとか、移動中やランニングのときが多いかなあという印象があります。
リラックスしている時とは、脳のデフォルトモードネットワークと呼ばれる神経活動が活性化している時と言われていて、その時にアイデアが降りてきやすいという風に言われています。
ひらめきの発生
今日はこれに加えてちょっと別の話しをしたいなあと思っていまして、#248 私たちはどう学んでいるのかでまさに、「私たちはどう学んでいるのかー創発から見る認知の変化」という書籍を紹介しているんです。
その書籍の第5章のテーマが「ひらめき」となっていて、ひらめきが、いわゆる学びなどとの認知的変化とその発生するプロセスに共通点があるという話しだったんです。
今日はこの書籍で紹介されていた、ひらめきについて面白かった点を紹介したいなあと思っています。
ひらめきは脳の制約の緩和から生まれる
ひらめきが生まれるかどうかは、脳が無意識にかけている制約が関係しているとされています。
例えば何かの問題に取り組んでいるときに、その答えとなりうる情報というのはもう膨大にあるわけです。脳というのは、無関係であろう情報に自動的にフィルターをかけていて、残りの部分から答えを出そうとしているそうなんです。
なのでこの制約によって排除されてしまっているエリアの中に答えがある場合は、ひらめくことはないとされています。
排除されている中の答えにたどり着くためには、あーでもないこーでもないと試行錯誤を繰り返して、その制約を緩和していくという作業が必要になります。
この試行錯誤による制約の緩和の作業は、実は意識下だけではなく無意識下でも行われているそうなんです。その時外部の環境が変化します。
例えばデスクに座って意識的に試行錯誤している時、それを忘れて無意識下で移動している時、運動している時とかあるわけなんですが、環境が変わっても外部からの情報を用いて、制約の緩和のための試行錯誤をしていることがわかっています。
つまり環境が変わると外部から入ってくる情報が変わりますので、その試行錯誤の仕方も変わってくる可能性が高いということが言えるわけです。
無意識下での情報もひらめきに影響する
この書籍ではあるサブリミナル刺激を用いた実験が紹介されています。
サブリミナル刺激というのは、人間には意識されない、刺激を感じない強度の刺激のことを言うんですが、これはつまり無意識下で与えられる刺激なんですね。
でも何らかの問題に立ち向かっているときに、サブリミナル、つまり無意識下で正解やそのヒントを提示すると、その後の成績がちゃんと向上することが報告されています。
なのでこの実験によって無意識下で与えた情報も、制約の緩和に寄与しているということがわかったというわけです。
このことから何が言えるかというと、しばらく意識的に思考をしていて良い発想が得られないときや、答えが見いだせなかったときにはいったん意識的な思考を打ち切ってしまってOKということなんです。
別のことを考え始めて別の活動をします。実は、その思考のバトンは無意識下に渡されているわけなんですね。
環境が変化すると、その環境の変化も情報として無意識で活用しながら、制約の緩和に向かってコツコツと働いてくれているわけです。
そしていつか答えにたどりついたときに、ひらめいたという状態になる、つまり意識に上がってくるということです。
これを考えると、無意識の力を活用しない手はないなという話しになりますね。
腕をぐるぐるまわすとひらめきが生まれやすい?!
もう1つ面白い事例として、無意識下のとき、例えば運動したり、態度を変えたり、それによってもひらめきに影響があると書かれています。
例えば1つの実験の例が紹介されていたんですが、お米のブランド名を考えるという問題があったときに、腕を大きく回しながら考えるグループと、小さく回しながら考えるグループと2つに分けてアイデアを出してもらいます。
小さく回すグループよりも大きく回したグループの方がユニークなアイデアをたくさん出せたそうなんです。
これは体の動きによっていわゆる感情の部分もコントロールされていて、その感情の動きも情報としてひらめくための制約の緩和に寄与していると考えられてるという話しなんです。
なので大きくぐるぐる回すとビッグなアイデアが出てくる、そんなイメージだと思います。
気づいたんですが僕自身、朝のルーチンの中のラジオ体操をしているときに一番アイデアが生まれてくるんですね。こういう理由だったんだと目からウロコでした。
環境の変化がひらめきを生む
まとめると、ひらめくというのは、意識下だけではなく無意識下でもおきているということです。
なので頑張っても出てこない時には一旦あきらめて別の活動を開始していても、無意識がバトンを受け取って無意識下の中でがんばってひらめきを生み出すような作業をしてくれているという話しです。
それを生み出すときには環境の変化が必要になります。
環境の変化としては最初に紹介した4B=リラックスしている状態もいいですし、最後に紹介したラジオ体操のような腕をぐるぐる回すようなダイナミックな動きをするのもいいんじゃないかということです。
ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「腕をぐるぐる回すとビッグなアイデアが降りてくる」をお届けしました。
タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。
チャンネルのフォロー、コメント、SNSでのシェアなどなど、楽しみにお待ちしております。
では、また。