みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。
こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!
今回のテーマは、「男とはこうあるべき」という思い込みの呪縛から開放されるにはです。
なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!
では、よろしくお願いいたします!
アンコンシャス・バイアスについてのニュース記事
ハッシュタグ企画 #やるべきというストレス から、あるニュース記事を紹介します。
アンコンシャス・バイアスの実態 「男らしさ」に苦悩の男性増加
アンコシャス・バイアスというのは無意識の思い込みということです。男とはこうあるべき、みたいな思い込みに悩まされている男性が多いという話しです。
無意識の思い込みについて男性5000人に調査実施
記事の中では、内閣府の昨年度の「性別による無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)に関する調査研究」を紹介しています。
20~60代の男性約5000人に調査をしていて、いくつかの性別による役割に関する項目について、あてはまるかどうかを尋ねています。
それについて、そうだと答えた人の割合が多い順に10個お伝えしますので、実際にみなさんも、そうだと思うか必ずしもそうでないと思うか、チェックしてみてください。
- 男性は仕事をして家計を支えるべきだ: 48.7%
- 女性には女性らしい感性があるものだ: 45.7%
- 女性は感情的になりやすい: 35.3%
- デートや食事のお金は男性が負担すべきだ: 34.0%
- 育児期間中の女性は重要な仕事を担当すべきでない: 33.8%
- 女性はか弱い存在なので、守られなければならない: 33.1%
- 男性は結婚して家庭をもって一人前だ: 30.4%
- 男性は人前で泣くべきではない: 28.9%
- 女性は結婚によって経済的に安定を得る方がいい: 28.6%
- 共働きでも男性は家庭よりも仕事を優先すべきだ: 28.4%
弱音を吐けない男性
こういった思い込みの何が問題なのかというと、このような伝統的な男らしさの呪縛から逃れられずに苦しんでいるということなんです。
実際には、社会としては共働きが当たり前となっていて、男性だけで家計を支えられるケースは時代とともに少なくなってきています。
ただ思い込みとして男性が家計を支えるべきだと思っているので、それができないことに負い目を感じてしまっている。
さらに、男は弱音を吐いてはいけないという思い込みもあるので、それを奥さんに悩みとして打ち明けることができないとか周りに相談できないといった、行き場のないストレスになってしまうといったことがあるそうなんです。
アニメの影響!?アップデートされない意識
記事ではその原因として、若年層でも幼少期に観たアニメなどで、父が仕事に出て母は専業主婦という伝統的な性別役割に接するうちに、無意識のうちにすり込まれているケースがあるとしています。
例えば、サザエさんとかちびまるこちゃん、クレヨンしんちゃんなど、これらは典型的なそういうタイプのアニメになるわけです。
政府による支援
このような苦悩する男性をどうやって支援するかなんですが、例えば「日本男性相談フォーラム」という相談窓口があるそうです。
政府も女性版骨太方針で、「男性の望まない孤独と孤立の解消を図る必要がある」と明記していて、何かしらの対策をしていこうという姿勢を示しています。
しかし、実際の世の中は変わっているのに、そこの影響は受けずに例えばアニメで刷り込まれた思い込みをずっとアップデートできずにいるのは不思議な話だなと思ったりします。
ちなみに、先ほどの10項目なんですが、僕自身、そうだという項目は一つもなかったんですね。みなさんはどうでしょうか。
僕も昔は思い込んでいたこと
しかし、ふと思い返すと、15年前サラリーマンだったときはそう思っていたなという項目がいくつかあります。
例えば、男性が家計を支えるべきだとかデートの食事は男性が持つべきだ、男性は家庭をもって一人前だとか、確かにそう思っていたなと思います。
この項目にないですが、マイホームを持って一人前だみたいなのもありましたよね。だからこそ僕も一戸建てを買ったということがあります。
去年糸島に移住するときに売ってしまったんですが、購入したときはそういう風に思ってたということです。
家庭よりも仕事を優先すべきだとか、女性は結婚によって経済的な安定を得るという風にも思っていたような気がします。
なので半分くらいはそういう風に思ってたんじゃないかなと思います。でも今はそう思っていないわけですね。
僕がアンコンシャス・バイアスから解き放たれた理由
この10年から15年の間に僕に何があったのか、どんなきっかけでこれらのアンコンシャス・バイアスを解き放つことができたのか、これがわかったらもしかしたらこの問題のヒントになるのかなと思います。
サラリーマンを捨てたことがきっかけに
僕の予想としては、サラリーマンを捨てたっていうことがかなり大きかったんじゃないかと思っています。
僕は今47歳で団塊ジュニア世代なんですが、親世代や社会からのこうやって生きる、みたいな役割・ロールがかなり染みついていたんじゃないかと思うんです。
その通りに演じるのが正しいということでサラリーマンになったとたんに、大リストラ大会にあってしまったり、超絶ブラック企業に遭遇してしまい、そのまま行ったら健康に大きな被害を受けてしまう状況になっていたんですね。
なのでその与えられた役割、ロールにしたがってはいけないということで、自分の意志で選択していこうと、こういった形で人生の戦略について強烈に方向転換をせざるを得なかったというところがあります。
異なるコミュニティに飛び込む
時代が変わったにも関わらず、多くの方が男はこうあるべき、女はこうあるべきというようなアンコンシャス・バイアスに苦しめられている。
これはもしかすると、家庭と会社という2つの限られたコミュニティの往復で行動範囲が限られているから、その役割・ロールを演じ続けることを方向転換させるきっかけが弱いのではないかと言う風に思ったりしています。
今の役割・ロールでは通用しないような、まったく異なるタイプのコミュニティ、3つ目、4つ目のコミュニティに飛び込んで行ったときに、固定観念に揺さぶりを受けるわけです。
つまり越境学習になるわけですね。
「一人多様性」を増やす学び、越境学習が解決のヒントに
越境学習の第一人者、法政大学大学院の石山恒貴先生は、越境学習は「一人多様性」を増やす学びでもあるとおっしゃっています。
「一人多様性」とは自分の中にもダイバーシティがある状態を言います。つまり個人の中に多様性が高まっていく状態を言います。
これを別名「イントラパーソナルダイバーシティ」とも言います。この辺りにも解決のヒントがあるんじゃないかなと思っています。
コミュニティに飛び込むというのは結構勇気のいる話ではあるんですが、男はこうしなきゃいけないといったようなことに苦しんでいるのであれば、その1歩を踏み出してみるのもいいんじゃないかなと思います。
まとめ
ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「『男とはこうあるべき』という思い込みの呪縛から開放されるには」をお届けしました。
タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。
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では、また。