未来のワークスペースのためのG Suiteのビジョン

Helpful and human: G Suite’s vision for your future workspace

みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。

今年はオンラインで開催されております、Google Cloudのデジタルイベント「Google Cloud Next ’20: OnAir」のレポートをシリーズでお伝えしております。

前回は導入編ということで、以下記事をお送りしました。

Google Cloud Next '20: OnAirとそのノンプログラマー的な楽しみ方
7月から開催されてきたデジタルイベント「Google Cloud Next '20: OnAir」についてのレポートをお送りしています。今回は序章としてどんなイベントなのか、またそのノンプロ向けの楽しみ方についてお伝えします。

いよいよ各セッションを紹介していきますよ~

まず今回は、G Suiteのソリューションキーノート「Helpful and human: G Suite’s vision for your future workspace」をレポートをしていきます。

では、行ってみましょう!

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G Suiteのソリューションキーノート

このセッション「Helpful and human: G Suite’s vision for your future workspace」は、G Suiteのソリューションキーノート、つまりG Suiteの全体のテーマやこれからの方向性
について示す内容
です。

Experience Google Cloud Next 25
Save the date! #GoogleCloudNext is back in Las Vegas on April 9–11, 2025.

日本語にすると「未来のワークスペースのためのG Suiteのビジョン」といったところですね。

G Suiteのバイス・プレジデント、ゼネラル・マネージャーであるJavier Solteroさんによるセッションです。

加速するリモートワークと求められる柔軟性

新型コロナウイルスの感染拡大は、私たちの「働く」に驚くほど迅速に影響を与えました。

日本では、なかなかリモートワークは普及しない印象でしたが、このタイミングで一気に普及しました。

セッションの中では、この状況下で、以下のような調査結果が出ていることが示されました。

  • 80%の従業員が在宅勤務ができる柔軟性を求めている
  • 74%のCFOが一部の従業員を在宅にしたままにしておくとしている

当然ながら、すべての企業・職種が柔軟に在宅勤務などを選択できるわけではありませんが、可能な限り対応をしたほうが、リスク対応、コスト、従業員満足、採用という点では今後有利になっていくと予想されますよね。

そこで、G Suiteですが、このサービスはもともと柔軟性という面では、最初っからフィットしたサービスです。

なにせ、すべてのアプリケーション、データがクラウドにありますから、場所の制約を取り外すには容易いということになります。

そして、現在は600万を超える組織がG Suiteを使用しています。

G Suiteが注力しているサービスまたはアップデート

そのような状況下で、目下G Suiteが注力しているのは以下の3つの項目です。

  • Google Meet
  • G Suite Essentials
  • A better 「home for work」

それぞれについて個別に紹介していきますね。

Google Meet

コロナ禍でもっとも利用者数を増やしたカテゴリといってもよいビデオ通話ツールですが、Google Meetも同様に多数のユーザーに使用されることになりました。

ここ最近では、周囲の雑音を除去するノイズ・キャンセレーションや、明るさを調整するライトモードなどが搭載されました。

また、2020年10月までは、G Suite Enterpriseで提供されるレベルの参加者数、ライブストリーミング、ミーティングの録画といった機能が、すべてのG Suiteユーザーが使えるようにされています。

最大のライバルであるZoomと比較すると、現時点では機能面で劣るところも多いですが、別のセッションでは、仮想背景、ブレイクアウトセッションをはじめ多数のアップデートを予定しているという発表がされていましたので、次回の記事で詳しく紹介します。

また、G Suite契約をしているなら通常どおり使用できるわけですから、この情勢を機に、Chatとともに利用をしてみるというのは良い判断と思います。

G Suite Essentials

G Suite Essentialsは、G Suiteの新しいプランです。というか、契約形態といってもいいかも知れません。

Google Meet、ドライブ(ユーザーあたり100GB)、ドキュメント、スプレッドシート、スライドが含まれているプランです。

つまり、ざっくりいうとG Suite BasicとBusinessの間くらいのプランからGmailとカレンダーを抜いたようなプランです。

個人的に、このプランなぜ提供されているのか不思議だったのですが、このセッションでわかりました。

Microsoftや、他のサービスで、メールドメインとスケジューラーが導入されているところに対して、切り替えではなくて、追加で導入してもらうためのプランだったということですね。

そして、G Suite Essentialsは10月まで「無料で」提供されています。

完全クラウドのG Suiteの良さを手軽に試せる良いチャンスというわけですね。

A better 「home for work」

G Suiteの機能面で最も注目されるのが、この「home for work」と呼ばれる機能です。

この機能は、G Suiteで最も頻繁に使われるであろうGmailを、ワークのホームにしようというもので、タブやアプリの切り替えをせずにシームレスに、Chat、Meet、Roomsを使用できるというものです。

これは。PCブラウザ、iOS・Androidアプリともに同様のコンセプトで搭載されます。

以下の動画をご覧いただくほうが、イメージがわくと思いますので、ぜひご覧ください。

Roomsというのは新しい機能ですが、Chat、Files、Tasksをグループ単位のルームに分けてアクセスできる機能です。

個人的には、弊社はひとり会社ですし、ビデオ通話はZoom、チャットはSlackやChatworkに寄っているので、使い勝手をうまく味わえないのですが…

Meet、Chatを中心に活用している組織にとっては、かなり生産性に寄与すると思います。

まとめ

以上、G Suiteのソリューションキーノート「Helpful and human: G Suite’s vision for your future workspace」をレポートをお送りしました。

このコロナ禍での柔軟な働き方に優先度を高めているようすが伺えます。

ぜひ、経営者の皆さんには、G Suiteなどの強力なツールを活用して柔軟な働き方を実現いただきたいものです。

次回は今回さらっと紹介したMeetの新機能についてのセッションレポートをお伝えします。

Google Meetの未来とビジョンそしてロードマップについて
Google Cloudのデジタルイベント「Google Cloud Next ’20: OnAir」のレポートをシリーズでお伝えしております。今回はGoogle Meetに特化したブレークアウトセッションから、G Suiteのミーティングの未来とビジョン、ロードマップについてお伝えします。

どうぞお楽しみに!

連載目次:ノンプログラマーのための「Google Cloud Next '20: OnAiro」まとめ

2020/07~09にかけて開催されたGoogle Cloudのデジタルイベント「Google Cloud Next 2020: OnAir」。その中から、ノンプログラマー向けにおすすめ情報をレポートしていきます。
  1. Google Cloud Next ’20: OnAirとそのノンプログラマー的な楽しみ方
  2. 未来のワークスペースのためのG Suiteのビジョン
  3. Google Meetの未来とビジョンそしてロードマップについて
  4. G Suite Developer Platformの主要なコンポーネントと今後のロードマップ
  5. AppSheetを使ったノーコードアプリで生産性を高める方法
  6. G Suite全体に組み込まれている数々のAI機能についてたっぷり紹介します
  7. G SuiteをMicrosoft Officeや他のアプリケーションと一緒にうまく使う方法
  8. どこからでもチームワークが可能となるG Suiteのコラボレーションとそのビジョン
  9. G SuiteのGmail、Chat、Meetなどによるコミュニケーションとその未来
  10. G Suite Essentials~チームがどこからでも安全に共同作業を行うための最も簡単な方法
  11. Google Apps Scriptのエディタが刷新…新IDEが登場します!
  12. Google CloudのBusiness Application Platformとは、その全貌について
  13. AppSheetに組み込まれているAI/ML機能と今後のアップデートについて
  14. AppSheetを用いてデスクレスワーカーの仕事をデジタル化する方法
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